「如」は、「…の如(ごと)し」という意味だから、…に似ているというのが根本の意味です。
そうすると
「不如」は、…には似ていない。それが、(日本語でも、よくあることですが、)程度の比較の意味を持ち、「…ほどではない」という意味に発展します。
“A不如B”の形では、Aは、Bには及ばない。Bの方がいいという意味になります。
「百闻不如一见」(百聞は一見にしかず)では、日本語的な書き方をすると「百回聞くより、一回見た方がいい。」という意味になるわけです。
でも中国人の頭の中では、「百回聞くことは、一回見ることに及ばない。」と考えます。
最初に口にしたもの(百回聞くこと)は、次に口にすること(一回見ること)に及ばない。
と頭は、時間の流れに沿って考えます。
こんな考え方をすると、「不如」がとても身近に感じませんか?
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