「与其 A… 不如 B…」という表現があります。
「与其」の意味は、「それ(其)」と「と(与)」なので、単純に「それと」という意味です。
つまり、「Aと」→ Aを何かと比較したい気持ちになっているので、「Aと(与其 A)」という言い方をまずして、比較対象を特定する。
後半の文章が言いたいんです。
「不如 B」は、…Bには及ばない(…のようではない→には及ばない)という意味で、比較したい気持ちで、結果的には、「こっちがいい」という表現です。
単純に言うと「意味はAと(比べると)、Bの方がいい。」となります。
初級者であれば、これは、無理やりイディオムとして覚えればいいのですが、もともとの言語の成り立ちを考えると「与其」は、単純に話したい対象を指し、「それと」もしくは「それは」という意味にしか過ぎない。
中国人は、一気に、「与其 A… 不如 B…」→「…と比べれば、…の方がまし。ずっといい。」みたいに使います。
中日辞書には「…より」なんて、比較を意味するような日本語が訳としてついているけど、「…より」という意味は、「与其」には、実は入っていません。
「…と(与其)」という意味から、自然発生的に出てくるのが「比較」の感覚です。
どうでしょうか?
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